2次曲線の分類
2次曲線とは
2次曲線は、\(O-xy\) 直交座標で、
\(ax^2+2hxy+by^2+2gx+2fy+c=0\)・・・・・・① が与えられたものを言います。
結論的に言えば、①は、楕円、双曲線、放物線、相交わる2直線、平行な2直線
を表します。
2次曲線の分類
2次曲線 ① が対称の中心を持つかどうかで分類します。
\(F(x,y)= ax^2+2hxy+by^2+2gx+2fy+c=0\) ・・・・・・・② とし、
\(D=h^2-ab>0\) とします。
(1)\(D≠0\) なら、② はただ1つの中心を持ち、その座標は、
\(x_0==(bg-fh)/D、y_0=(af-gh)/D\) ・・・・・・・③
(2)\(D=0\) ならば、②は、中心を持たないか、無数の中心を持ちます。
この証明はそれほど難しくありません。
次に2次曲線の標準形について考えてみましょう。
まず、\(D≠0\) すなわち中心を持つ場合です。
原点を③の座標の中心に平行移動すると、②の2次曲線は
\(ax^2+2hxy+by^2+F(x_0,y_0)=0\) ・・・・・・・・④ となります。
さらに、\(h≠0\) のときは、新原点 \((x_0,y_0)\) の周りに
\(2hcosθ=(a-b)sin2θ\)・・・・・・⑤ を満たす \(θ\) だけ回転すると ④ は、
\(a’x^2+b’y^2+F(x_0、y_0)=0\)
の形になります。
これで、中心のある \(2次\)曲線(有心2次曲線)の分類に進みましょう。
\(F(x,y)=(ax+hy+g)x+(hx+by+f)y+gx+fy+c\) ですから、
③を満たす \((x_0,y_0)\) では、
\(F(x_0,y_0)=gx_0+fy_0+c=g・(bg-fh)/D+f・(af-gh)/D+c\) から
\(F(x_0,y_0)=1/D・(af^2+bgk^2+ch^2-2fgh-abc)\)
また、\(a’+b’=a+b\)、\(h’^2-a’b’=h^2-ab=D\)
特に、⑤ を満たせば、\(a’b’=-D\)
これから、2次曲線 \(ax^2+2hxy+by^2+2gx+2fy+c=0\) は、
\(D=h^2-ab、Δ= af^2+bgk^2+ch^2-2fgh-abc) \) とおけば
ⅰ)\(D≠0\) の場合、適当な座標変換によって、
\(Ax^2+By^2=-Δ/D\) となり、
\(A,B\) は、\(t^2-(a+b)t-D=0\) の2解となります。
(a) \(D>0\) のときは、楕円
(b) \(D>0、Δ≠0\) なら双曲線
(c)\(D>0、Δ=0\) なら相交わる2直線となります。
ⅱ)\(D=0\) のときは
(d) \(Δ≠0\) なら 放物線
(e) \(Δ=0\) なら平行2直線
となります。