東京大学-最難関大学への道
最難関大学に合格する方法
東京大学、東京医科歯科大学,京都大、東北大、名古屋大他の難関大学の2016年度の合格発表が行われ、すでに難関大の試験問題や合格者の全貌が分かっています。また、既に来年の入試に向けてスタートを切られていると思います。一部推薦入試などで始まっていますが、2020年には今のセンター試験は他の試験に変革されることが決まっています。ここでは、東京大学にしぼって、最難関大学に合格する方法を書いてみましょう。
東京大学に合格する方法
東大、京大ともに推薦入試を実施しましたが、合格者は100名前後で、一般入試の合格者が圧倒的な多数を占めています。東京大学では、数学オリンピックや物理オリンピック、英語の難関資格を取得できる実力があれば、こちらをねらうのも一つの手ではありますが、相当ハイレベルなハードルがありますので、ここでは、一般入試を前提にしてみましょう。自信のある方は、こちらをねらってみるのもいいかもしれません。
数年後には、センター試験はなくなりますが、ここ2,3年は確実にセンター試験がありますので、ここではセンター試験が実施される前提で考えてみましょう。
それでは、2016年度の東京大学に絞って、一般入試の合格基準を示します。(東京大学発表データ)
2016年東大試験の状況
センター試験結果(文Ⅰ、Ⅱ、理Ⅱはセンター足きりなし。950点満点)
******* 最低点 平均点 最高点
文科Ⅰ類 257 738 883
文科Ⅱ類 314 756 878
文科Ⅲ類 718 774 866
理科Ⅰ類 728 800 890
理科Ⅱ類 265 765 890
理科Ⅲ類 694 802 890
2次試験結果(センター試験は、950→110点に圧縮し、2次試験結果に加算)
******* 最低点 平均点 最高点
文科Ⅰ類 351.5 379.4 454.7
文科Ⅱ類 349.1 372.5 445.5
文科Ⅲ類 344.0 363.9 440.0
理科Ⅰ類 328.5 358.3 472.3
理科Ⅱ類 315.0 341.6 433.8
理科Ⅲ類 388.7 416.0 466.9
センター試験対策
東京大学の場合、センター試験は必須です。5教科7科目のマークシート試験が課されます。東大では、センター試験は、試験結果に圧縮して2次試験に合算されますが、気をつけなくてはならないのは、2次試験の応募者が定員の設定倍率を超えた場合、足切りが行われることです。2016年度の入試では、理Ⅰ、理Ⅲ、文Ⅲで、足切りが実施されました。足切りに引っかかりますと、2次試験を受験することもできませんので、センター試験の結果を、駿台、河合塾などの統計データをじっくり検討する必要があります。また、東京大学の場合、センター試験は、どの課類も85~90%程度以上の得点を目指すべきだと思います。2次試験では、センター試験結果は、950点満点を110点満点に圧縮して、2次試験の得点に加算されます。
2次試験対策
東京大学では、合否判定は、2次試験結果で行われます。センター試験の圧縮結果と、2次試験の得点(440点満点)を加えたものとなります。従って、センターで若干の失敗をしたからといって、足切りにかからなければ、2次でひっくり返すこともできますが、得点が低いと不利になるのは言うまでもありません。2次試験結果は、理Ⅲの得点がとびぬけていますが、これは医学部進学コースですので、当然といえるでしょう。最高点は、理Ⅰになっています。問題はどの程度で合格できるかですが、理Ⅲは7割、理Ⅰは6割、理Ⅱは、5割7分とれれば、多分合格圏内でしょう。数学でいえば、東京大学の場合、150分6問ですから、理Ⅲは4問完答、理Ⅰ、Ⅱは、3問~4問完答を目指すべきと言えると思います。
また、理Ⅲの場合、今後は2次試験に面接が加わることになっています。医者としての適正とコミュニケーション能力を別途みるとのことですので、医学部志望の方は、成績がいいだけで東大の医学部に入れるわけではないと言う事をこころしていただきたいと思います。