難関大数学-文系数学と理系数学-
難関大数学-文系と理系の問題-
難関大であっても、文系と理系では出題範囲も違っていますし、難易度も違ってきます。もちろん同一大学の文系・理系では共通の問題がある場合もありますが、異なっているのが普通です。大学に入ってからの学習にもよりますが、理系では理工学などの数学をかなり使う分野が多いので、必然のことだとも考えられます。一方文系では数学を使わなくていいのかというと、案外そうではない場合があります。経済学や経営学では微積分を含んだ数学を使いますし、心理学では統計学や多変量解析学などをかなり使います。こういう面もありますので、数学も含めたいろいろな分野に精通しておくと必ず役にたつと思います。
難関大数学の文系と理系の問題
ここでは、国立難関大の文系と理系の問題を考えて見ましょう。同系統の問題ですが、文系と理系では数の範囲が異なっていますし、難易度も差異があるようです。
【文系の問題】
座標平面上の3点\(P(x,y),Q(-x,-y),R(1,0)\)の3点が鋭角3角形を成すための\((x,y)\)についての条件を求めてください。また、その条件を満たす\(P(x,y)\)の範囲を図示してください。
【理系の問題】
\(z\)を複素数とするとき、複素平面上の3点 \(A(1),B(z),C(z^2)\)が鋭角3角形を成すための\(z\)の条件を求め、複素平面上に図示してください。