微積分法-最大・最小-
微積分の応用問題
最大・最小の問題は、数学のテーマの1つであり、2次関数、整関数、指数関数、対数関数、三角関数など様々な関数をあつかいます。数Ⅱでは、微積分を使う問題としては、整関数のみを扱いますが、問題次第では結構面倒になったりします。微積分法を用いて、最大・最小を求める問題は多くありますが、ここではそのような問題の演習をして見ましょう。難関校のみの問題を選んでいます。
微積分の問題
【問題1】
\(a\)を実数とします。
(1) 曲線 \(y=8/27・x^3\)と放物線\(y=(x+a)^2\)の両方に接する直線がx軸
以外に2本あるように\(a\)の値の範囲を求めてください。
(2) \(a\)が、(1)の範囲にあるとき、この2本の接線と、放物線\(y=(x+a)^2\)で
囲まれた部分の面積\(Sをa\)を用いてあらわしてください。
(東大)
【問題2】
半径\(1cm\)の半球状の器が水平からθだけ傾いて固定されているとします。ただし
\(0°<θ<90°\)とします。この器に、毎秒\(π/18 cm^3\)の割合で水を入れるとき、
入れ始めてから \((3+cos^2θ)\)秒後に器から水が流れはじめました。
このとき、\(θ\) の値を求めてください。(東大)
【問題3】
2次関数 \(y=(ax+b)^2 (0≦x≦1)\)の最大値を、\(M(a,b)\)とします。このとき
不等式 \(M(a,b)≦m・\displaystyle \int_{0}^{1}(ax+b)^2 dx\)が、
任意の実数 \(a,b\)に対して成り立つような実数mのなかで、最小のものを求めてください。(京大)
【問題4】
正の実数 \(a\)に対して、実数全体で定義される関数\(g(x)\)を
\(g(x)=\displaystyle \int_{-2}^{2}lx-tl・(t^2-a^2) dx\)
で定めます。このとき、\(g(x)\)が最小値を持つような\(a\)の範囲をを求めてくださ
い。また、\(a\)がその範囲にあるときに、\(g(x)\)の最小値を、\(a\)を用いてあらわ
してください。(京大)