フーリエ級数-三角関数級数展開-
フーリエ
フーリエは、フランスで18世紀の半ばから19世紀初頭に活躍した数学者です。
もっとも有名なのは、彼の名前がついているフーリエ級数だろうと思います。
いまでは、フーリエ級数は、熱伝導や、波動、電磁気工学に広く応用されています。
フーリエ級数展開
19世紀初頭、フーリエは熱の解析のために関する論文を書きました。このなかで、方程式であらわされた連続関数\(y=f(x)\) は、どんな部分をとっても、
\(a_0+\displaystyle \sum_{ n= 1 }^{ ∞ } (a_ncosnx+b_nsinnx)\) であらわされることを示しました。
ここで、
\(a_n=1/π・\displaystyle \int_{ -π }^{π} f(x)cosnx dx\)
\(b_n=1/π・\displaystyle \int_{ -π }^{π} f(x)sinnx dx\)
で与えられます。
上の級数をフーリエ級数といい、その係数をフーリエ係数といいます。
熱伝導では、熱伝導方程式が導かれています。
\(c^2・∇^2v=\frac{ \partial v}{ \partialt }\)
これらのフーリエ級数は、周期関数(例えば2π)の関数にも適用でき、
近代電磁気工学は、フーリエ級数のおかげでささえられているのです。