2015年度の面白い数学の問題
本年度の2015年の大学受験から、新課程入試になり、特に数学は単元の変更がかなりありました。数ⅢのCがなくなり、単純な2行2列の行列がなくなりました。これらは大学の教養課程での線形代数に移行いたしました。以前は行列、行列式は、大学教養で線形代数として履修していましたから、数学を体系的に勉強するには良い方向だったと思います。また、この代わりに、複素数平面(ガウス平面)が導入されました。以前は高校で複素平面を勉強していましたから、元に戻ったと言えると思います。理工学で複素数は必須ですから、いい方向に指導要領が移行したように思っています。また、数Ⅰに整数の問題が導入されています。整数論では利用価値が多大な合同式を履修します。慣れないうちは難しいかもしれませんが、使いこなせばとても便利です。ぜひマスターして欲しいと思います。
さて、今年の2015年にちなんだ問題が出題されていますので、ご紹介しておきましょう。問題文は単純で簡単ですが、論証がやや難しいです。
「mを自然数とするとき、2015Cm が偶数になる時の最小の自然数mを求めてください。」
易しそうで、やってみると結構面倒です。