2進法、8進法、10進法
2進法と10進法、そして8進法
記数法について考えてみましょう。もっとも簡単な記数法は、\(2\) 進法です。数字を \(0 と 1\) しか使わない記数法
ですから、簡単なわけです。\(10\) 進法の \(0 から 7\) は、2進法では、
\(1,10,11,100,101,110,111\) となるのは、ご承知の通りです。
そして、少し大きな数を \(2進法\) にするには、\(2\) で割って、余りを計算していけばいいわけです。
\(492_ {10}\)=\(111101100_ 2\)
\(2\) 進法は、四則演算が簡単だからコンピューターで使うと都合がいいのですが、人間にとっては、読みにくく、スケールが
分かりにくい欠点があります。
そこで、読みやすくするための工夫が考えられました。
\(2\) 進法で、 \(11110110010\) という数字があるとします。
\(10\) 進法に慣れた我々には、いったいどのくらいの数字か想像するのが難しいですね。
そこで、これを右から \(3\) つ区切りにして、
\(11 110 110 010 \) と区切ります。そして、\(3\) つごとに区切った数字を
\(2\) 進法で表すと、 \(3662\) となります。
よく考えると、実はこれは、\(8\) 進法になっており
\([3662]_8=3*8^3+6*8^2+6*8^1+2=[1970]_{10}\) となっています。
16進数について
\(2\) 進数と \(10\) 進数の関係、さらには \(8\) 進数を考えることで \(2\) 進数と言う数がわかりやすくなったことがわかると思います。ここでは、\(16\) 進数を考えてみましょう。これは、\(8\) 進数と考え方は同様で、\(2\) 進数の読みにくさを改善するものであり、
\(16=2^4\) で \(2\) 進数と親和性がよいことから、使われています。
\(16\) 進数では、数字は \(15\) 個使います。\(10\) 進法では \(10\) 個しかないですから、拡張します。
\(16\) 進法では、\(0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、A、B、C、D、E、F\) の \(15\) 個を使います。
\(10\) 進の \(10~15\) を \(A~F\) で表します。
前の \(2\) 進数 \(11110110010\) は、\(16\) 進数では、\(7B2\) となります。\(8\) 進数よりさらに見やすくなっています。