3角関数-解答編-

三角関数について

3角関数の基本公式を解説いたしました。3角関数の基本は、単位円とsin、cosの加法定理です。これをしっかり理解しておきましょう。解説をリンクしておきます。3角関数-公式がたくさんある項目-

3角関数の問題の解答

【問題1】
a=sin20°、b=40°、c=80° とするとき、\(a^3+b^3-c^3\)の値を求めてください。

【解答1】
\(sin3θ=3sinθ-4sin^3θ\) ですから、\(sin^3θ=(3sinθ-sin3θ)/4\) です。θ=20°とおけば、\(a^3+b^3-c^3\)=\(1/4・(3(sinθ+sin2θ-sin4θ)-(sin3θ+sin6θ-sin12θ))\) となります。
\(sinθ+sin2θ-sin4θ=sin20°+(sin40°-sin80°)=sin20°-sin20°=0\)
また\(sin3θ+sin6θ-sin12θ\)=\(sin60°+sin120°-sin240°\)=\(\sqrt{3}/2\)+\(\sqrt{3}/2\)+\(\sqrt{3}/2\)=3\(\sqrt{3}/2\)
よって、\(a^3+b^3-c^3\)=-3\(\sqrt{3}/8\)

【問題2】
三角形ABCにおいて、\(cosA+cosB+cosC\) のとりうる値の範囲を求めてください。

【解答2】
I=\(cosA+cosB+cosC\)=\(2cosC/2・cos(A-B)/2+cosC\) となります。よって、C=一定のもとに、IはA=Bのときに最大となります。このとき、
\(I=2sinC/2+1+2sin^2(C/2)\)=\(2(sinC/2-1/2)^2+3/2≦3/2\)です。よって、\(sinC/2=1/2\)のとき、\(C=π/3\)のとき、最大値\(3/2\)をとります。
また、lA-Bl<A+B-π=π-C<π であり、cosθは、0<θ<π/2で単調減少ですから、\(cos(A-B)/2>cos(π-C)/2=sinC/2 \)よって、\(I>2sin^2(C/2)-cosC/2+cosC/2=1\) です。よって1<\(cosA+cosB+cosC\)≦3/2 となります。

【問題3】
不等式 \(asinθ+cosθ<a\) を満たす\(θ\)が、\(0<θ<π/2\) の中に少なくとも1つ存在するような実数\(a\)の範囲を求めてください。

【解答3】
\(x=cosθ、y=sinθ\) とおくと、\(x^2+y^2=1、x+ay=a (x>0、y>0)\)となります。よって、上の円と直線が共有点をもつ条件を求めればいいことになります。直線は、\(x+a(y-1)=0\)となりますから、この直線は、定点(0,1)を通ります。
\(a=0なら、直線は、y軸(x=0)\)となりますから、これは不適です。
\(a≠0なら、直線の傾き-1/a\) ですから、求める条件は、\(-1<-1/a<0\)ですから、
\(a>1\) となります。従って答えは、\(a>1\)です。

 

 

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