2次関数について-最大・最小問題等-
2次関数について
2次関数は、数学Ⅰでの重要な分野です。1次関数は直線ですが、2次関数は放物線となります。放物線については、数Ⅲで再度2次曲線として一般論を学びますが、ここでの2次関数は、\(y=ax^2+bx+c\) (a≠0) であらわされる関数を言います。a>0なら、下に凸、a<0なら、上に凸の形状となります。また、上式を平方完成すれば,\(y=ax^2+bx+c\) =\(a(x-b/2a)^2\)-\(\sqrt{b^2-4ac}/4a\) となりますから、頂点は、(b/2a,-\(\sqrt{b^2-4ac}/4a\))を頂点とする放物線なのは基本的な事項です。2次関数に文字が入ったり、xの区域に文字が入った問題の最大最小は、場合わけが必要です。きちんと考えて最大値、最小値を求める必要があります。
2次関数に関する問題
【問題1】
2次関数 \(y=x^2\) の上を動く2点P,Qがあり、この2次関数と線分PQが囲む部分の面積が常に1であるとき、PQの中点Mの軌跡の方程式を求めてください。
【問題2】
\(y=a(1-x^2)\)とx軸で囲まれる範囲にあり、原点でx軸に接する円の半径の最大値を求めてください。
【問題3】
関数y=f(x)=\(x^2+ax+b\) (a,b は実数の定数とします。)と正の定数kに対し、F=lf(-k)l+lf(0)l+lf(k)l とおきます。a,bを変化させたときのFの最大値を求めてください。