難関国立大の問題

難関国立大学の問題

難関国立大学の数学の入試問題演習をやってみましょう。基本的な公式の証明問題が出題されています。これは、常識的な公式ですが、きちんと理解しておかないと戸惑うかもしれません。かつて、東大で3角関数の加法定理の証明の問題がでていますし、\(πが3.05\)より大きいことを証明する問題がでています。基礎は大切だということでしょう。

難関国立大学の数学演習  大阪大学 (150分)

【問題1】

3角関数の極限に関する公式 \(\displaystyle \lim_{ n \to 0 }sinx/x=1\)を示すことにより、\(sinxの導関数がcosx\)であることを証明してください。

【問題2】

不等式 \(1≦l\vert x \vert-2l+l\vert y \vert -2l≦3\)の表す領域を\(xy\)平面上に示してください。

【問題3】

4個の整数 \(n+1, n^3+3, n^5+5, n^7+7\) が全て素数となるような正の整数\(n\) は存在しないことを証明してください。

【問題4】

\(xyz\)空間内の3点 O(1,0,0),A(1,0,0),B(1,1,0)を頂点とする3角形\(OAB\)を\(x\)軸のまわりに回転してできる円錐を\(V\)とします。円錐\(V\)を\(y\)軸のまわりに1回転してできる立体の体積を求めてください。

【問題5】

\(n\)を3以上の整数とします。\(n\)個の球\(K_1,K_2,・・・・・・・・,K_n\)と\(n\)個の空の箱\(H_1,H_2,・・・・・・・・,H_n\)があるとします。
次のように\(K_1,K_2,・・・・・・・・,K_n\)の順に、球を箱に入れるものとします。
まず、球\(K_1\)を\(H_1,H_2,・・・・・・・・,H_n\)のどれか1つに無作為に入れます。次に\(K_2\)を、箱\(H_2\)が空なら、\(H_2\)に入れ、空でなければ、残りの\(n-1\)個の空の箱のどれか1つに無作為に入れます。
一般に、\(i=2,3,・・・・・・・・,n\)について、球\(K_i\)を箱\(H_i\)が空でなければ、残りの\(n-i+1\)個の空の箱のどれか1つに無作為に入れるものとします。
(1)\(K_n\)が入る箱は、\(H_1またはH_n\)であることを証明してください。
(2)\(K_{n-1}がH_{n-1}\)に入る確率を求めてください。

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