覚えておくとよい解析学の公式
入試問題で覚えておいた方がいい公式
ほとんどが大学レベルの項目ですが、このようなものを題材にした問題もでますので、頭に入れておいたほうがいいと思います。
(1)単調有界数列
数列 \(a_n\) が \(a_1≦a_2≦・・・・・・・・・・\)、または \(a_1≧a_2≧・・・・・・・\) のとき \(a_n\) は単調増加 または 単調減少といいます。
単調増加数列の場合、すべての \(n\) に対して \(a_n≦C\) 、単調減少数列の場合 \(a_n≧C’\) となる定数 \(C,C’\) が存在するとき
数列は単調有界といい、\(a_n\) は収束します。
(2)2項定理
\((a+x)^n=a^n+na^{n-1}+n(n-1)/2!a^{n-2}x^2+・・・・・・・・・+x^n\)
(3)テイラーの定理
\(f(x)\) が \(n\) 次まで微分可能のとき
\(f(x+h)=f(x)+f'(x)x+f”(x)/2!h^2+・・・・・・・・・・+f{n}(x+θh)/n!h^n (0<θ<1)\)
(4)テイラー級数
テイラーの定理で、\(n→∞\) のとき、最後の剰余項が \(0\) に収束するなら
\(f(x+h)=f(x)+f'(x)x+f”(x)/2!h^2+・・・・・・・・・・\)
(5)マクローリン級数
テイラー級数で、\(x=0、h=x\) とおくと
\(f(x)=f(0)+f'(0)x+f”(0)/2!・x^2+・・・・・・・・・・・\)
[代表的な例」
\(e^x=1+x+x^2/2!+x^3/3!+・・・・・・・・・・・\)
\(sinx=x-x^3/3!+x^5/5!-・・・・・・・・・・・\)
\(cosx=1-x^2/2!+x^4/4!-・・・・・・・・・・・・・・\)
(6)求積によく使われる定積分
(6-1)2次方程式 \(f(x)=ax^2+bx+c=0\) の2解を \(α、β (α<β)\) とすると
\(\displaystyle \int_{α}^{β} f(x) dx=a(α-β)^3/6\)
(6-2)\(f(x)\) を2次または3次の多項式とすると、任意の \(a、b\) に対し
\(\displaystyle \int_{a}^{b} f(x) dx=(b-a)/6・(f(a)+4f((a+b)/2)+f(b))\)
(7)絶対積分不等式
\(f(x)、g(x)\) を \(a≦x≦b\) で定義された連続関数とするとき
\(\displaystyle \int_{a}^{b} (f(x))^2 dx・\displaystyle \int_{a}^{b} (g(x))^2 dx≧(\displaystyle \int_{a}^{b} f(x)・g(x) dx)^2\)
(8)回転体の体積
回転体の体積は、回転する平面図形の面積と、その重心が回転するときにえがく円周の長さの席に等しい。
(パップス・ギュルダンの定理)