確率の問題の解答

確率の問題は2次試験の問題にもよく出題されます。ここでは、確率の問題で腕慣らしをしておきましょう。

確率の問題

【問題1】

\(a\)個の白球と\(b\)個の赤球が入っているつぼが\(n\)個あるものとします。第1のつぼから1個の球を取り出し第2のつぼにいれます。以下同様の操作を続けて第\(n\)のつぼに1個の球をいれます。最後に第\(n\)のつぼから取り出された球が白球である確率を求めてください。ただし、つぼから各球は等しい確率で取り出されるものとします。
(九州大)

【解答1】

第1のつぼから、白球の出る確率、赤球が出る確率は、それぞれ \(a/(a+b)、b/(a+b)\)となります。第2のつぼから白球の出る確率は、
\(a/(a+b)・(a+1)/(a+b+1)+b/(a+b)・a/(a+b+1)=a/(a+b)\) すなわち第2のつぼから白球ガ出る確率は第1のつぼから白球が出る確率と等しくなります。
したがって、帰納的に、第nのつぼから白球が出る確率は、\(a/(a+b)\) となります。

(注)結果が興味深い有名問題です。

【問題2】

さいころを\(n\)回投げるとき、\(k\)回目に出る目の数を、\(N_k\)とし、\(L_n=N_1+N_2+・・・・・・・+N_n\)とします。\(L_n\)が\(7\)で割り切れる確率を、\(p_n\)とします。
\(\displaystyle \lim_{ n \to \infty } p_n\)を求めてください。
(京都大)

【解答2】

\(L_n\)が\(7\)で割り切れるのは、\(L_{n-1}\)が\(7\)で割り切れるときは、\(N_n\)がとりうる目はありません。また、\(L_{n-1}\)が\(7\)で割り切れないときは、\(L_{n-1}≡1,2,3,4,5,6 (mod7)\)に対して、\(L_n\)が\(7\)で割り切れるような\(N_n\)が1つずつっ存在します。
よって、\(p_n=p_{n-1}・0+(1-p_{n-1})・1/6=-1/6・p_{n-1}+1/6\) となります。
これから、\(p_n=1/7・(1-(1/6)^{n-1}\)  よって、\(\displaystyle \lim_{ n \to \infty } p_n=1/7\)

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