公用語-今後の社会では、言葉の垣根はどうなるのでしょうか-

日本の大企業での英語の公用語化

日本の会社でも公用語を英語にする会社があります。楽天や ユニクロのファーストリテーリング、ソフトバンク、日本電産、武田薬品、三菱地所・不動産など他にも結構あるようです。また、日本の大企業では、TOEICのスコアが海外赴任や昇進条件になっている企業がほとんどです。以前は、英検でしたが、今では、TOEICが一般的になっているようです。企業から海外留学する場合も結構ありますが、TOEICスコアが相当考慮されています。TOEFLも必要な場合もありましたが、企業と大学が提携している場合があって、この場合は、企業の推薦で留学していました。私の企業では、MIT、Harvard、Georgia Tec、そのほかイギリスの大学と提携し共同研究をしていました。

国際会議での公用語

国際会議や国際学会では、通訳がつく場合もありますが、ほとんど英語が公用語になっています。プレゼンテーションも英語ですし、Q&Aももちろん英語です。日本人はプレゼンテーションでは、準備を相当していきますから、プレゼン自体はそれ程つまづく事は無いようですが、(通じているかどうかは、分かりません。)Q&Aで苦戦する方を結構見かけました。ただし、理系の内容では、コミュニケーションでは苦労していましたが、テクニカルタームは共通で理解していますから、これでわかることがあります。

国際会議での経験

私は、あるエレクトロニクスの国際的な規格化ワーキンググループの委員をやっていた経験があります。もちろん公用語は英語でした。WG(ワーキング・グループ)は9つぐらいに分かれていて、各企業の関係するWGに参加していました。各WGには、ChairとVice-Chairがいて、彼らの議事進行のもとに会議が進んでいきました。私もこのWGで技術的なプレゼンテーションをした経験がありますが、各企業の思惑もあり、なかなか難しいと思ったものでした。ある時、東京の目黒でWGがあったときの経験ですが,このときは、日本人の出席者がほとんどで、韓国の方が2人居ました。韓国の方は、日本語がわかるので、Chairが今回は、日本語で会議をやりましょうと、提案され、そのようになりました。ところが、会議が始まってすぐに議事録をとるminutes taker からクレームがつき、会議を英語でやるように要請がありました。彼が言うには、「公用語が英語なのだから、日本語で会議したのでは、正確な会議とは言えないし、議事録も日本語から翻訳して、英語に直さなくてはならないから、正式なものではない。」とのことでした。Chairも出席者もそれに従い、みんな日本語がわかるのに、英語で会議をしなくてはならないと言う何だか変な会議を経験しましたが、今では、これが、Global standard なんだろうと思っています。

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