体積と面積の計算-解答編-
体積と面積の計算
体積や面積の問題で難関大学の問題は、計算が面倒なものが多いものがあります。
計算力も必要ですよ、正確でかつスピーディーな問題処理能力を要求しています。
解説等は次にあります。 体積と面積の計算
体積の面積の解答
【問題1】
曲線\(y=2-x^2\)と直線\(y=-x\)との囲む部分の図形を、\(x軸\)の回りに回転して得られる回転体の体積を求めてください。
(大阪大)
【解答1】
\(y=2-x^2\)と直線\(y=-x\)のx軸の下方にある部分(x≦0)を折り返した
図形を\(x軸\)の回りに回転させた部分の体積を求めればよいことになります。
よって、体積を\(V\)とすると、
\(V=2π\displaystyle \int_{0}^{1}(2-x^2)^2 dx\)
\(-π\displaystyle \int_{0}^{1}x^2dx\)
+\(\displaystyle \int_{1}^{2 }x^2 dx\)
-\(π\displaystyle \int_{\sqrt{2}}^{2}(2-x^2)^2 dx\)
=\(4/15・π・(15+8\sqrt{2}\)
【問題2】
半径1の円があるとし、弦\(AP、AQ\)と直径\(AB\)の作る角度が、それぞれ、\(30°、60°\)であるとします。弦\(AP、AQ\)と円弧\(PQ\)d囲まれた部分を、
直径\(AB\)の回りに回転して得られる立体の体積を求めてください。
(東大)
【解答2】
\(AB\)をx軸、中点を原点とし、原点で\(AB\)に垂直な直線をy軸とします。
\(P,Q,からx軸に垂線を下ろし、ABとの交点をP’、Q’\)とします。
\(△AQQ’、△APP’\)をx軸を軸として1回転してできる回転体の体積を
\(V_1、V_2\)とすると、
\(v_1=π/8、V_2=3π/8\)
また、図形\(P’PQQ’\)をx軸の回りに回転した体積を\(V_3\)とすると、
\(V_3=\displaystyle \int_{-1/2}^{1/2}(1-x^2) dx=11π/12\)
ypって、求める体積は、\(V_1-V_2+V_3=2π/3\)
【問題3】
曲線\(y=x^3-4/3・x\)上の点\(P\)を通る2本の接線が垂直になるように
\(P\)を定めるとします。
原点を\(O\)とし、線分\(OP\)と曲線との間にある部分の面積を求めてください。
(東京理科大)
【解答3】
\(P\)における接線に直交する接線の接点を\(Q、Qのx座標をα\)とします。Qにおける接線の方程式と、与えられた曲線の交点を求めると、\(x=-2α、点P\)です。
Pにおける接線の傾きは、\(12α^2-4/3\)ですから、直交条件から、
\(α=±\sqrt{10}/6\) となります。Pの座標は\(-2α=±\sqrt{10}/3\)
\(β=±\sqrt{10}/3\)とおくと、\(OP\)は、\(y=(β^2-4/3)x\)
交点のx座標は、\(-β、0、β\)となりますから、
求める面積は
\(l\displaystyle \int_{α}^{β}(x^2-β^2x) dxl=25/81\)