複素平面の考え方-ガウス平面はこう扱います-

複素平面の扱い方

複素平面(ガウス平面)の考え方は、平面座標やベクトルの成分表示にも通じるものがあります。複素平面は割合苦手にしている人が多い項目ですが、複素平面では、平面上の点を、1つの複素数で表すことができるために、複素数を用いて、図形を表すことも出来ます。複素数を、実部と虚部にわけて、\(z=x+iy,(x,yは実数)\)と表すことも重要ですが、複素数\(z\)で考えることも重要です。このとき基本的なのは、複素数 \(z、\overline{z},\vert z \vert\)の使い方です。たとえば、\(z\)が実数であることは、\(z=\overline{z}\)ですし、\(\vert z \vert^2=z\overline{z}\)となります。また複素数の極形式も基本的です。ド・モアブルの定理も縦横に使いこなせるようにしておきましょう。

複素平面の問題

【問題1】

自然数\(n\)と実数\(a,b\)に対し、実数\(x_n,y_n\)を、\(x_n+iy_n=(a+bi)^n\)で定めます。このとき、\(x_n・y_{n-1}-x_{n-1}・y_n\)の値を求めてください。(琉球大学)

【問題2】

複素平面上の点 \(α_1、α_2,・・・・・・・,α_n,・・・・・・・・\)を、\(α_1=i,α_{n+2}=α_{n+1}+α_n (n=1,2,・・・・・・)\)で定めるものとし、
\(β_n=α_{n+1}/α_n\)とおきます。
(1)3点 \(β_1,β_2,β_3\)を通る円\(C\)の中心と半径を求めてください。
(2)全ての点\(β_n (n=1,2,・・・・・・・)\)は、円\(C\)の周上にあることを示してください。

(東京大学)

【問題3】

\(O\)を原点とする複素平面で、\(6\)を表す点を\(A\)、\(7+7i\)を表す点を、\(B\)とします。ここで、\(i\)は虚数単位です。
正の実数\(t\)に対し、複素数 \(14(t-3)/((1-i)t-7)\)をあらわす点を、\(P\)とします。

(1)∠APBをもとめてください。
(2)線分\(OP\)の長さが最大になる\(t\)を求めてください。

(東京大学)

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