美人女性数学者、ソフィア・コワレフスカヤ 

数学の得意な女性は多いのですが・・・・

最近は、理系女子と言われて、理系の大学や学科に行かれる女性も多いと聞きます。やはり、景気は回復しつつあるとは言え、就職活動では、文系、理系で言うと理系が有利なようです。化学や生物学、生命科学の分野に女性研究者が多いようにも思いますが、欧米諸国に比べるとまだまだ少ないようです。数学の分野は、かなり少ないのでは無いかと思います。

歴史上の女性数学者

歴史的にも、数学史上に名前を残している女性はそれほど多くはありません。少ないと言っても過言ではありません。エミー・ネーター、ソフィ-・ジェルマン、そして、ソフィア・コワレフスカヤくらいです。最近イランの数学者のマリアム・ミルザハニ米スタンフォード大学教授が、数学のノーベル賞と言われているフィールズ賞を受賞しています。残念ながら、彼女は2017年に亡くなっています。

昔の女性数学者は

今では、女性が理系科目をやったとしても、それ程何も言われませんが、100年ぐらい前のヨーロッパでは、数学や物理学などは男性がやるものだと考えられていたようで、ソフィー・ジェルマンは、自分が女性である事を隠し、男性名でガウスと書簡のやり取りをしています。実際にガウスがあった時に相当驚いたと言う逸話が残っています。女性が数学などやるものではないと、思われていたようです。優秀な方は、いたと思われますが・・・・・

美人数学者 ソフィア・コワレフスカヤ

ロシアのソフィア・コワレフスカヤは、有名な数学者です。ソフィーの名前でもよく知られています。彼女はドイツに留学して数学の勉強をしたかったのですが、許されず、当時の上流社会でよくやられていた偽装結婚をして、当時第一級の数学者であったドイツのベルリン大学のワイエルストラウスのもとに行きます。ワイエルシュトラウスは、最初は余り相手にもしてませんでしたが、大学院級の問題を与え解いてくるように言います。ソフィアはすぐに解答を書き、ワイエルシュトラウスのもとに持っていきますが、その解答をみてワイエルシュトラウスは、ソフィアの驚くべき実力を認めます。こうしてソフィアの数学の研究が始まります。ソフィア・コワレフスカヤで有名なのは、いわゆるコーシー・コワレフスカヤの式と言われている偏微分方程式論です。その他にも多くの業績をあげています。彼女は、やはりワイエルシュトラス門下であったスエーデンのミッタク・レフラーに招請されストックホルム大学の助教授となっています。ソフィアには、姉がいましたが、世界的に有名な作家のドストエフスキーとの交流でも知られています。ドストエフスキーは妹のソフィアに恋心を抱いていたようですが・・・・。ソフィアの恋人は数学でした。

数学にノーベル賞がないのはなぜか

物理、化学、医学・生理学にはノーベル賞がありますが、数学にはノーベル賞はありません。これには諸説あってどれが本当なのかいまだによく分かっていません。ノーベルが実学に近いものを選んだと言う説もありますが、一説に真偽は分かりませんが、ノーベルと時のスエーデンの数学の重鎮であったミッタク・レフラーがソフィア・コワレフスカヤをめぐって恋敵であったと言う説もあります。作り話なのかも知れませんが、数学史では時に言われている事のようです。

フィールズ賞-数学のノーベル賞-

数学にノーベル賞が無いのは、励みにならないと言う事で、カナダの数学者のフィールズの提唱で、数学で顕著な業績を上げた若い数学者にフィールズ賞が提案されました。これは、ノーベル賞より選定基準が厳しく、4年に1度、40歳以下で顕著な数学的な業績を上げた人に受賞されます。4年に1度ですから、オリンピック並みの難しさです。これまで日本人でフィールズ賞を受賞したのは、3人です。小平邦彦(東大)、広中平祐(京大)、森重文(京大)の3人です。最後の受賞は、1990年の森重文ですので、しばらくは日本からはフィールズ賞受賞者は出ていません。期待したいものです。しかしながら、日本人受賞者3人は全てハーバード大やスタンフォード大やプリンストン大などのアメリカで主に研究しており、いわゆる頭脳流出組でした。これも世界で研究をするには、世界の研究者の刺激のある場所でやることが必須であると言うことだと思います。また、2002年にポアンカレ予想を証明してフィールズ賞を受賞したロシアのペリルマンは、自分は母親との幸せな生活とつつましやかな研究があればいいという事で、辞退しています。またフランスのブルバキの1人であった、代数幾何学のグロタンディークもフィールズ賞を辞退しています。

日本の教育現場、研究現場のグローバル化が望まれるところだと思います。

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